去る2月6日（金）、韓国釜山広域市において日本海沿岸地域への漂着ゴミ問題に関する日韓実務協議が開催され、日本側からは外務省及び環境省、韓国側からは外交通商部、国土海洋部、農林水産食品部、海洋警察庁の各担当課長等が出席したほか、日韓両国の地方自治体からも島根県、釜山広域市、慶尚南道などが出席した。
　同協議において、日本側は沿岸地域の漂着ゴミ汚染の実態を、韓国側は海洋ゴミ削減に向けた政府の取組みをそれぞれ説明した後、両国の協力策について意見が交わされ、今後も同問題の解消を含め、きれいで豊かな海をともに守るために両国が一層積極的に協力していくことが確認された。

　近年、海流や季節風の影響により、主に冬場に、日本海沿岸地域に韓国語が記載された多数の廃棄物やポリタンクなどのゴミが漂着。海岸の景観が著しく損なわれているだけでなく、漁業等の経済活動やポリタンクの残留物による健康への影響等も懸念されていいるほか、日本の関係自治体においては漂着ゴミの回収に多額の費用を投じざるを得ない状況にある。